薄毛と男性ホルモン
髪の毛が薄くなる原因は男性ホルモンが関係しているといわれますが、男性ホルモンについてご存知でしょうか。
男性ホルモンがどのように作用し抜け毛を促し頭髪に影響しているのか、男性ホルモンが多い人は、ヒゲや体毛が濃く薄毛になる傾向があると一般的にはいわれています。男性ホルモンとはい一体どんなものなんでしょうか。
男性ホルモン、女性ホルモンとは
「ホルモン」は体の機能が正常に働くように体内で分泌される物質で、血液によって全身をめぐり、さまざまな器官に指示を出しコントロールする情報伝達物質という大きな役割を果たしています。ホルモンは100種類以上も存在するといわれおり、その中に性ホルモンがあります。性ホルモンは男性ホルモンと女性ホルモンがあり、抜け毛の原因に大きく影響する男性ホルモンは頭髪以外の体毛を濃くする役割があります。女性ホルモンのエストロゲンは髪の毛を作る毛乳頭細胞に作用し毛の成長を抑制する効果があるため、成長から抜け落ちるまでの期間が長くなります。なので女性の方が男性よりも髪の毛を長く伸ばすことができるようになります。また、女性も年齢を重ねるごとにエストロゲンが不足すると抜毛が増えたり、髪の毛がパサついたりする原因にもなります。
男性ホルモンが髪の毛に影響を及ぼすメカニズム
人の髪の毛は1日に平均50〜100本程度は自然に抜け落ちます。頭皮の髪の毛を作る「毛包」は正常な状態であれば10%は、3カ月間の「休止期」にあり、抜けてしまいますが残り90%の「成長期」の毛包が機能していれば、薄毛になることはありません。
男性ホルモンは別名アンドロゲンとも呼ばれ、構成される物質にはテストステロン、アンドロステネジオン、デヒドロエビアンドロステロンなどがありますがその大半がテストテトロンが占めます。テストテトロンは筋肉の増大・闘争本能促進・体毛増加など、心身の男性的な部分に作用する働きを持っています。オリンピックなどで耳にするドーピング検査で使用が禁止されている筋肉増強剤に含まれるのがテストテトロンです。年齢とともにテストテトロンが低下すると体力・精力・精神力の衰えを招きます。このテストステロンは髪の毛を作る毛母細胞の分裂などを促進させる役割もあります。テストステロンが体内で減少してしまうと、それを補おうとして5αリダクターゼという変換酵素の作用でジヒドロテストステロン(DHT)に変換されてしまい髪の元になるタンパク質合成を阻害したり、皮脂の分泌を過剰にして毛穴を詰まらせたりと、頭髪に数々の悪影響を与えます。また、このテストステロンの減少で影響を受けやすいのが、前頭部と頭頂部で、側頭部や後頭部などは影響を受けにくくなっています。
○男性ホルモンの役割
しっかりとした骨格を形成
筋肉のついた力強い体
攻撃性や闘争心を煽る
体毛を濃くする
性欲を高める
など
以上のように薄毛の原因は男性ホルモンと密接につながっています。また、中高年になり男性ホルモンが減少してしまうと自力では増やすのが困難となってしまいます。とはいえ、薄毛をそのままにしておくとどんどん進行してしまいます。今や薄毛は医療機関で治療できる時代となっていますし、リスクが少ない自毛植毛も選択肢の一つに考えてみるのはいかかでしょうか。
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