AGAの判断、セルフチェックと医師による診断
「髪が細く頭皮が目立つ」「額が広くなった気がする」「シャンプー時の抜け毛の本数が増えた」「枕元に抜け毛が目立つ」これらのことが気になると、「AGA(男性型脱毛症)かも?」と不安に感じることでしょう。
薄毛が気になっていても、すぐに専門医のいる病院を受診するのもためらってしまうという方もいるかもしれません。
髪の毛には一定のヘアサイクルがあり、毛根にある毛母細胞という細胞が分裂することで成長します。そして毎日50~100本程度は抜けていくといわれており、それも正常なヘアサイクルの一部です。
AGAの抜け毛と正常な抜け毛を、どのようにして見分ければいいのかを解説していきます。
〈抜け毛でセルフチェック、AGAによくある毛髪の症状〉
AGAはヘアサイクルが乱れることにより発症する脱毛症です。セルフチェックする際には抜け毛や頭髪の様子を日々注意深く観察することが必要です。
・細く短く、毛先が尖っている
毛髪は本来2~6年程かけて成長し太く硬い毛となります。AGAによってヘアサイクルが乱れたことで、髪の先端まで栄養が届かずに成長過程で抜け落ちてしまった可能性が考えられます。そのような抜け毛が多く見られたら注意が必要です。
・毛量が減り薄くなった気がする
髪の成長期が短くなると、細い毛が増えていくことから毛量が減っていき、それに伴い全体的に髪のボリュームが減ったように感じます。以前と同じ髪型ができなくなった、周囲の人から指摘されたなど気になる方はAGAである可能性があります。
・額の生え際と頭頂部が薄くなってきた
AGAを発症すると、額の生え際と頭頂部に症状が現れやすいといわれています。定期的に頭髪の写真を撮影することで変化に気づきやすくなります。明らかに生え際や頭頂部の毛が薄くなっているようであれば要注意です。
・髪が柔らかく、産毛が増えた
AGAを発症すると、成長期が極端に短くなり、十分に成長する前に休止期に入るため細くコシがなく短い「産毛」のような抜け毛が増えていきます。さらに、このような産毛は細く弱いため少しの刺激で抜けてしまいます。
・抜け毛の毛球にふくらみがみられない
毛球とは、髪の根元(毛根)にある丸く膨らみのある部分のことです。健康な毛球はふっくらと丸みを帯びていますが、AGAを発症していると成長期が短いため毛球も十分に成長することができず、ふくらみが見られないことが多いです。
・家族にAGAや薄毛の人がいる
AGAの原因では、遺伝と密接な関係があると言われています。AGAは遺伝との関係があることがわかっていますが、遺伝による場合でも諦めることはありません。専門クリニックで適切な治療をすることで進行を遅らせることが可能です。
〈AGAは早期治療が重要、専門医による診断がおすすめ〉
セルフチェックに当てはまることがあり、これらの症状が見られたらAGAを発症しているかもしれません。専門クリニックであれば、AGAかどうかを明確に判断することができるので、症状を改善するためにも専門医に相談してみてはいかがでしょうか。
AGAは進行性の脱毛症ですので、治療をせず放置しておくと薄毛や脱毛が進行しひどくなるばかりです。症状が進んでしまう前に専門クリニックで適切な治療を受けることで、改善できる可能性があります。
抜け毛や薄毛の状態を自分で日々チェックすることは重要です。しかし、AGAを発症しているかどうかの正しい診断は、専門のクリニックで診てもらうことをおすすめします。
自分の頭皮の今の状態を正確に知ることが、AGAを治療する上で重要な第一歩となります。