自毛植毛後に運動するのは危険?仕事復帰はいつから?
今回は、自毛植毛後の運動をテーマにお届けします。
国内における従来の植毛治療では、人工的に作られた毛髪を移植するのが主流でした。
それに比べて近年では、自身の元気な毛髪を薄毛部分に移し替える自毛植毛が注目を集めています。
しかし、移植した毛髪が定着するまでにはある程度の時間がかかり、その間に強い負荷、刺激を与えると定着する前に抜け落ちてしまう可能性があります。
術後何日でどの程度の運動が可能?
原則として、術後4日間は運動を控えることが推奨されています。特に、ハードな内容の運動・スポーツはもってのほか。なるべく外出を控え、自宅で安静にするべきでしょう。
術後5日以降は、軽めの運動から順次始めることができます。具体的には以下の通りです。
ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、軽めの運動は術後5~7日あたりから可能です。ただし、移植部をこすらないよう注意してください。
野球やサッカー、テニスなど、激しく体を動かすスポーツは、少なくとも術後1週間以上が経過してから行うようにしましょう。さらに、頭部を使う動作は1~2ヶ月ほど控える必要があります。
術後に運動を控えるべき理由
運動を控えるべき3つの理由
移植部の傷の回復を守る
自毛植毛後の頭皮には小さなスリットが作られています。この傷が完全に治癒するまでには一定の時間が必要です。傷が再び開いてしまうと、菌が侵入して炎症を引き起こすリスクも高まります。
移植毛髪の定着を妨げないため
移植した毛髪は、術後の一定期間中に定着します。定着が完了する前に強い衝撃や負荷が加わると、毛髪が抜け落ちる可能性があります。
頭皮に負担をかけないため
ダウンタイム中は、頭皮に負担をかけないことが最終的な植毛の成功につながります。この期間を無理せず過ごすことで、正常なヘアサイクルで毛髪が成長する可能性が高まります。
まとめ
最後のまとめ
- ⚪︎植毛手術後の頭皮はデリケートな状態が続くため、適切な運動のタイミングを守ることが大切。
- ⚪︎術後1週間は、運動だけでなく、力仕事も控え、頭皮への負担を最小限にする。
- ⚪︎汗をかいた際は、移植部を強くこすらず、清潔な状態を保つことを意識する。
適切なケアを行うことで、移植した毛髪が正常に定着し、薄毛改善の効果を十分に発揮できます。