自毛植毛の保険適用や平均相場について
ひと昔前、植毛といえば人工的に作られた毛髪を移植することを意味しました。
しかし近年では、自身の元気な毛根をドナーとして移植する「自毛植毛」が注目を浴びています。
人工的な毛髪を移植した場合、人によっては体が受け付けず、拒絶反応を起こすことがあります。
それに比べて自毛植毛は、自分自身の毛根を使用するため、その心配がありません。
しかしその一方で、手術費が高額になりやすい点がデメリットとして挙げられます。薄毛を解消するためとはいえ、できることなら出費は抑えたいものです。
そこで気になるのが、「保険適用の有無」ではないかと思います。
保険が適用されるのであれば、高額な手術費用を少しでも安く抑えられますが、実際のところ、自毛植毛に保険を適用することはできるのでしょうか。
■保険が適用されるための条件
病院で診察・治療を受けたり、調剤薬局で治療薬を購入したりするとき、特に意識することなく保険適用の恩恵を受けていることが多いのではないかと思います。
しかし、保険が適用されるのは国が「保険診療」と認めている診療に限定されており、すべての診察・治療に当てはまるわけではありません。
保険診療として扱われるのは、医師によって診療が必要だと認められたものに限ります。
具体的には、
・身体に生じている異常、症状を把握するために行う「診察・検査」
・各症状を鎮めるために行う「治療薬の処方」
・各症状を治療するための「手術・処置」
などが挙げられます。
これらの診療にかかる費用については保険が適用されるため、全額を自己負担する必要はありません。
この条件に当てはめてみると、植毛手術も「薄毛を治療するために必要な手術」ということで保険が適用されそうに思えますが、実際のところはどうなのでしょうか。
■植毛手術は保険適用外
結論から言うと、自毛植毛が自由診療に該当することから、保険を適用できません。
自由診療とは、公的医療保険制度が適用されない診療のことをいいます。
具体的には、
・国内で認可されていない海外医薬品、海外技術を用いる場合の診療
・美容整形や歯の矯正、ワクチンの予防接種など、生命に支障をきたす病気・ケガではないが、個人が治療を希望している場合の診療
などが挙げられます。
薄毛はなんとかして改善したい症状ではありますが、生命を脅かすほどのものではありません。
そのため、医師が診療を必要と認めるまでには至らず、自由診療として扱われます。
その結果、保険の適用を受けることができず、医療費を全額負担しなければいけません。
■自毛植毛の費用相場は?
では、自毛植毛にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。
自由診療については、各クリニックが医療法、医師法の範囲内で自由に医療費を設定できます。
そのため、
・各クリニックがどの手術方法を採用しているのか
・移植する毛包1株あたりの料金をいくらに設定しているのか
・何株移植するのか
などによって負担額は異なるものの、一般には80~120万円程度が平均相場とされています。
■ローンやカード払いも可能
自毛植毛をするためには、少なくとも100万円近い出費を覚悟していただく必要があります。
ケースバイケースで医療費は上下しますが、いずれにしてもかなりの大金であることに変わりません。
この高額な医療費を現金でまとめて支払うのは、あまりに負担が大きすぎます。
そのため、ローンを組んだり、クレジットカードの分割払いを活用したりして支払う方が大半を占めるようです。
ただし、すべてのクリニックがローンやカード払いに対応しているとは限りません。
現金で支払うのが難しい場合、希望する支払い方法がある場合は、事前に確認しておきましょう。
ちなみに、当院では
・現金払い
・銀行振込
・クレジットカード決済
・医療ローン
の各種お支払いに対応しております。
詳しくはアーツ銀座クリニックのスタッフまで、気軽にお問い合わせください。