植毛後にカラーリングをする際はココに注意!
今回のテーマは「植毛後のカラーリング」です。
自毛植毛によって薄毛を解消したことで、オシャレなヘアスタイルにしたいと考えている方は少なくないはず。
ヘアスタイルはその人の雰囲気や印象を大きく左右するポイントですが、セットの仕方だけではなく、どのようなヘアカラーにするかも重要です。
明るめのカラーに染めて若々しさをアップさせたり、鮮やかな派手色に染めて個性を出したりと、さまざまな変化を楽しめます。
しかし、「カラーリングは髪を傷めやすい」と言われることが多く、植毛後はなおさら髪への影響を心配してしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、「植毛後のカラーリングについて」をテーマにお送りしたいと思います。
■植毛後にカラーリングしても問題なし
結論から言えば、植毛後のカラーリングは可能です。
特に自毛植毛は、自身の健康な髪を「ドナー」として採取し、薄毛が気になる部分に移植する治療法。人工毛を移植するわけではないので、術後の違和感はほとんどなく、自然な仕上がりになります。
そのため、ヘアカラー剤に対してアレルギーを持っている、といったことがない限り、カラーリングをしても問題ないでしょう。
ただし、注意しなければいけないのは「カラーリングをする時期」です。
術後の頭皮は非常にデリケートな状態であり、ちょっとした刺激が大きな負担になることもあります。
たとえば、シャワーを浴びて洗髪するにしても、ふだん通りに頭皮をゴシゴシこすってしまうと、傷口のかさぶたが剥がれてしまい、回復が遅くなりかねません。また、傷口が広がったり出血したりといったリスクが高まるほか、雑菌が侵入して炎症を引き起こすおそれもあります。
さらに、移植した髪が抜け落ちてしまい、せっかくの植毛手術が水の泡になることも考えられます。
カラーリングも同じで、その過程において頭皮や髪に悪影響を及ぼす可能性大。植毛して間もないうちにするのはおすすめしません。
では、いつからならカラーリングをしても問題ないのでしょうか。
一般に、移植した髪の生着率が決まるのは、術後1~2週間といわれています。そして、1ヶ月も経てば定着することがほとんどです。
そのため、カラーリングを希望する場合は、植毛してから少なくとも1ヶ月以上の間隔を空けるようにしてください。
■自己判断でカラーリングしない
上記のように、植毛後のカラーリングはタイミングに注意する必要があります。
しかし、移植した髪が定着するまでの期間は人それぞれなので、植毛してから1ヶ月経ったからといって自己判断でカラーリングするのは危険です。
植毛手術を担当してくれた主治医に相談し、適切な指示を仰いだうえで行うようにしましょう。
また、植毛の如何に関係なく、自分でカラーリングするのはおすすめしません。
ヘアカラー剤にはアルカリ剤が含まれており、これの働きによってキューティクルが開くことで髪に薬剤が浸透して発色する、というのがカラーリングの仕組みです。
しかし、キューティクルは本来、髪の表面を守る役割を担っているものであり、それを無理に開かせるということは髪が傷みやすい状態になるということでもあります。
そのため、個人でカラーリングをすると十分なケアができず、髪が傷むリスクが高まります。
カラーリングする際はプロの美容師に任せ、しっかりアフターケアまで施すようにしましょう。